栄える土地の第一の条件とは?

土地を選ぶときにもう一つ大事なのは、周囲の地形や環境にも考慮することです。家を購入するときには、たいてい通勤や通学の便をはじめ、スーパーマーケットや病院などがどこにあるかを確認するものですが、そのほかに土地の高低差もみておいたほうがいいでしょう。昔から土地は北や西が高く、東や南が低いところがいいとされています。これは日照状況からみても納得できると思います。わたしたちは太陽の恵みを受けて生きていますから、日あたりの良い家がいいことはいうまでもありません。しかし、一般の住居で、日の出から日の入りまでずっと日があたるという家はまずないでしょう。同じ日があたるにしても、西日よりも朝日のほうがすがすがしくて気持ちのいいものです。朝の光をからだに浴びると健康になるといわれる半面、西日があたると物が腐るといわれるように、朝日が好まれ、西日が嫌われる傾向があります。そこで、朝日が多くあたり、西日にあまり照らされないということで、太陽が昇る東側が低く、西側が高い土地が理想的、つまり〃栄える土地″の第一条件であるといえます。しかし、本書では日あたりよりも水はけを重視しています。高低差が多少なりともある土地では、「北西が高く、南東が低く」ということはゆずれない条件として留意してください。北西に水が流れ込むのは凶相です。いくら南側から朝昼の光がさんさんと降りそそいでいるところでも、北西に水がたまりがちな場所は選ばないことです。水はけについていえば、「水は高いところから低いところに流れていくのだから、東西南北のどこが高くても同じではないか」と思われがちですが、太陽の運行と照らしてみれば違いはわかるはずです。日陰となる北や西が低い場合、雨や雪が降ったりすると、いつまでもそこに湿気が漂うことになってしまいます。北西部が高く、南東部が低い地形については、昔から都市の発展とも関係していたようです。